街中で見かける、まるで画面から物体が飛び出してくるような
「肉眼3D(3D LEDビジョン)」が大きな話題になっています

「うちの店でもアレをやって、SNSでバズらせたい!」 そんなご相談をいただくことが増えましたが、実は多くの人がある「大きな勘違い」をされています。

今流行りの3DLEDビジョン。北海道札幌のLEDビジョン販売会社株式会社ビットバレーが解説。

今回は、あの3D映像のタネ明かしと、実際に導入するために必要な条件について解説します。


あれは「3D専用の画面」ではない

一番多い誤解が、「3Dメガネなしで見える特殊なディスプレイを使っているんでしょ?」というものです。

答えはNOです。 あそこで使われているのは、ごく普通の「平面のLEDビジョン」です。

強いて言えば、「建物の角を利用してL字型(90度)や湾曲(カーブ)させて設置している」ことが多いですが、ハードウェア自体は、これまで解説してきた通常のLEDビジョンと変わりません。

では、なぜ飛び出して見えるのでしょうか?


仕掛けは「映像の歪み」と「枠」にある

あの3D効果は、画面の性能ではなく、「映像コンテンツの作り方(錯視)」によって生み出されています。

仕掛け①:アナモルフォーシス(錯視)

特定の場所(ベストポジション)から見た時だけ、パース(遠近感)が正しく見えるように、あらかじめ計算して映像を歪ませて作っています。 これを「アナモルフォーシス」と呼びます。 正面以外の角度から見ると、実は映像がグニャグニャに歪んで見えます。

仕掛け②:「枠」を作る

ここが重要なテクニックです。 映像の中に、あえて「L字型の黒い枠(フレーム)」を作ります。 そして、その枠からキャラクターの手や顔をはみ出させることで、脳が「枠の手前に物体がある!」と錯覚し、強烈な立体感が生まれるのです。

つまり、「普通の2D画面に、騙し絵(トリックアート)を映しているだけ」というのが正体です。


導入のハードルは「ハード」より「ソフト」

「画面は普通でいいなら、安くできるね!」 と思うかもしれませんが、実はここからが本題です。肉眼3Dを導入する最大のハードルは、「コンテンツ制作費」です。

製作費は数百万〜?

通常の動画広告なら数万円〜数十万円で作れますが、肉眼3D用の映像はそうはいきません。

  • 設置するビジョンの「正確な寸法」と「角度」
  • 視聴者が立つ「ベストポジション」の位置

これらを計算し、高度な3DCG技術を使って制作するため、数十秒の映像でも数百万〜一千万円クラスの制作費がかかることが珍しくありません。 「箱(ビジョン)は用意したけど、中身(映像)を作る予算がなくなった」という失敗例が多いので、予算配分には注意が必要です。


設置場所の「条件」も厳しい

肉眼3Dは、どこでもできるわけではありません。 効果を最大限に発揮するためには、以下の条件が必要です。

  • L字型(コーナー)に設置できること:
    • 平面のみでも可能ですが、L字型のように「奥行き」を感じさせる物理的な形状がある方が、立体感は圧倒的に増します。
  • 「特定の視点」を確保できること:
    • 交差点の対角線上など、「多くの人が足を止めて見るポイント」が定まっていないと、ただの歪んだ映像に見えてしまいます。

話題性は抜群。トータル予算で検討を

導入ハードルは高いですが、その分、うまくいった時の「SNS拡散力」や「集客効果」は絶大です。 看板という枠を超えて、それ自体が観光名所になるポテンシャルを秘めています。